第3話 : 交差する感情

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第3話 : 交差する感情

留守電を残した時とは違い彼はワンコールで出てくれた。 いつも隣で聞く声と変わらないのに、電話越しと言うだけで何だか知らない人と会話をしている様に感じた。 「こんな時間にどうしたんだ」 「あの、少しだけ聞いてほしい事があって」 「ちょっと待て、一つ聞くがお前まさか今外出してる何て言わないだろうな?」 その問いに地元近くの公園にいる事を告げると馬鹿者と呆れた返答が返って来たが、すぐ行くからそこで大人しく待っていろと。 まだ夜の9時半なのになぜ怒られるのか理解が出来なかったが、私のあの一言で先生がわざわざこちらまで来てくれる事に何とも言えぬ心嬉しい気持ちと、安堵感を覚えた。 座るブランコも幼い頃はそれが大きく感じて足すら着かなかったのに、今ではとても小さく感じてしまう。
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