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ずっと好きだった彼に告白したけど玉砕した。
ほんとは知ってた、彼に好きな人がいるって。
でも私に優しくしてくれる彼に、もしかしたらって期待したのだ。
けれど結果は。
「ごめん。
萌依は可愛いとは思うけど、そういう目では見られない」
はい、私の恋はこうして見事に砕け散ったというわけだ。
「尚人のばかやろー」
「はい?
俺を呼びましたか?」
誰もいないと思って河原で叫んだのに、突然話しかけられてびくっと大きく身体が揺れてしまう。
「えっと……」
おそるおそる振り返ると、首にタオルを巻いた、黒縁眼鏡のひょろひょろした男がきょとんとした顔で立っていた。
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