Sleep、かむ、back、りぴーと

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彼と彼女は、ずっと繰り返していた。 彼女が起きれば、彼は眠りにつき。 彼が起きれば、彼女が眠りにつく。 その事実を知るのは彼女のみで 歳をとらないのも彼女だけ。 彼と彼女が共有しているのはお互いに眠っている時に見ている夢だけ。 「今回の夢では、私たちやっと夫婦になれたのよ。子供は出来なかったけどあなたは、とってもいい旦那様だったの。」 カサカサの手を握って彼の心臓に耳をあてて彼女は、目を閉じた。 なかなか貴方とは兄弟になれないのよね。 幸せなはずなのに。どうしてかしら? と呟いた彼女の言葉は風に乗って消された。
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