切望

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え…? もしかして僕、夢見てる? 翔が僕を好き? 本当に? 僕はまだ信じられなくて放心してた。 「あやー!翔がお前のこと好きだってー!!」 クラスメイトが囃し立てる。 その中の1人が翔にそう言えば!と言った。 「Ωの相手はαじゃないと駄目なんだってうちの母ちゃんが言ってたぞ!」 同性だとαとΩの番しか子が成せない。 法律でαとΩ意外の同性婚は認められていないのだ。 「翔お前αか?」 僕はゴクリと固唾を飲む。 「ああ、俺はαだ。」 翔の回答を聞いてクラスメイトのほとんどがすげー!だの、初めてα見たー!だの、大騒ぎになった。 「じゃ、もう公認カップルじゃん!」 あ!重要なこと言うの忘れてたと僕は気付く。 皆がまだ騒いでいたけど翔にだけ分かればいいかと、翔の耳元に顔を近づけた。 「僕はβだったよ?」 クラスが急に静かになってた。 え?なんで急に?
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