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 今さら転職を考えるつもりもないが、それでもペンギンに関わる仕事というのは職歴として、そう見栄えのするものではない。かつてペンギンたちと共にいたことを知ると、多くの人がそれとなく、だが気をつけていればはっきりとそう分かるよう僕と距離を置いた。不躾な好奇心と猜疑心、そして擦り付けた泥を拭くようにして残った僅かばかりの羨望。そんなものがない交ぜになった警戒の眼差しを、僕たちはどこに行っても向けられていた。     
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