眠り

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空を飛び回るのも楽じゃない。 止まり木に留まって、ゆっくりしたいさ。 窓の手すりに留まって、病室を見た。 少女も私を見ている。 お母さんが飲み物と雑誌を手に、病室に戻って来た。 少女に渡して、優しく、髪を撫でた。 眠気におそわれ、目を閉じると其処は病室。 雑誌を何となく開いていた。 窓の手すりに留まって、眠る鳥が私を羨ましいと思っている事を知っている。 眠ろうと目を閉じると鳥になる。 私は鳥なのか 少女なのか
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