微熱花火

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************ 花火大会当日。 私は本当に新先輩としかも2人だけで花火大会に来ていた。 あのバスでの出来事から2週間が経ち、部活が終わると先輩とバス停の前で待ち合わせ。 彼女のフリってやつを続けていたのだ。 先輩は、私の頼みを聞き届けてくれたのか 学校にいる時と違う表情を私に見せてくれている気がして ましてや、本当の彼女みたいに花火大会に連れてきてもらっちゃっていて ずいぶんリアルな夢を見ている心地がしていた。 芽衣にだけは事情を話して、キャーキャー騒いでいたけれど。 彼女のフリで花火大会まで来ちゃったら。 この場所に来てるうちの学校の生徒はたくさんいるだろうし、先輩は人気者。 ーーーー絶対見つかるし、見つかったら大騒ぎになるんじゃ? むしろ私、針のムシロ?? ゾゾ~っと身をすくめていると、 横に座っていた先輩が私の顔を覗き込んできた。
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