夢3

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美術館をひたすら歩く。ピカソやダリと言った著名人の絵や彫刻から、見たことも聞いたこともない人の作品まで、ガラスケースに入っていたり柵に囲まれた数十センチ先に置かれていたり浮いていたりと、様々な方法で数多く並んでいる。この美術館の中の電気は作品のみに照っているもの以外はほとんどなく、より作品を幻想的に見せていた。 しばらく進んでいくと、とても暗くて広い部屋に入った。真ん中に1つの壺が置いてあった。奇妙なことに、その周りは柵で囲まれておらず、一番近くで見れる作品らしかったので、近寄って見てみた。不思議なことに作品名や作者の名前が描かれていなかったが、なぜかその壺に惹かれたのである。 興味本意で壺の中を覗こうとしてみる。しかし妙なことに中を覗くことができなかった。どんなに頑張ってみても覗けないのだ。堪えられなくなり、僕は壺を割って中身を見ようと、置かれてた台の上から落とした。すると突然、自分の身体が浮き始めた。否、落ち始めた。何処までもどこまでも落ち続けた…。 ハテ?
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