第15章 子を成す意味

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黄杏の懐妊を聞きつけた紅梅は、たくさんの祝い品を連れて屋敷へとやってきた。 「まあ、こんなに?」 「意外と必要な物って、多いのよ。」 そう言いながら、紅梅は大きなお腹を抱えて、椅子に座った。 「それにしても、あなたってちゃっかりしてるわね。」 「私が?」 黄杏は、自分を指さした。 「ええ、そうよ。久しぶりに王が訪れたと思ったら、いつの間にかお子ができてるし。」 「それは、紅梅さんも一緒だと思うのだけど。」 黄杏と紅梅は、顔を見合わせて、笑いあった。 「ところで、私達の産まれてくるお子だけれど。」 お茶をすすりながら、紅梅は大きく息を吸った。 「先に皇子を産んだ方が、国母になるのね。」 黄杏は、目を大きくしながら、紅梅を見つめた。 「……ええ。」 「あら、なんだか他人の話みたいに、感じているようね。」 黄杏は、紅梅にお茶を注いだ。
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