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次の日は寝不足で立ち仕事は辛かったけど、職場が楽しかったからなんとかこなせた。そんな時、同じ派遣として働き、前から軽く話す男性に声を掛けられた。 「今度ご飯でもどう?」と。誰とも付き合っていなかったし、ノリでOKした。彼はエツ、6歳年上の34歳。 給料日、仕事帰りに食事、というか飲みに行った。目の前のグラスの水滴やテーブルに溢れたソースをおしぼりで拭いたり 、どこで覚えたかはわからないが自然といつもしている行動が、彼の前でも出ていた。飲みながら、 「朝礼で見かけた時に一目惚れしたし、今の気遣いで更に好きになったから付き合ってほしい」 と言われた。少し考えたいとは伝え、その夜は楽しく終えた。職場の人にも相談したが、彼の見た目のチャラさからか、少し反対はされたが、なんとなくの流れで付き合うことになった。毎日、休憩も帰りも一緒で自然と家に寝泊まりするようになった。ただ、棲みつかれるのには少し抵抗があった。自分自身スナックでバイトする程生活がいっぱいいっぱいなのに、転がりこまれたら生活費は入れてくれるのかとか、何より彼はバツイチの上30過ぎても派遣で働いていることが気になったからだった。 付き合ってすぐ、エツはスナックで働いてるいることが気に入らず辞めさせられた。帰りは会社の門の所で待っていてくれたが、他の男性社員と仲良く話していたことが気にいらなかったの     
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