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親にはお金の返済ともう二度と家には戻って来るなと言われ実家の鍵の返却を求められたが、その時には仕事もなくしていた。ただ、親が帰った、また連絡をとらなくて済むことに開放感でいっぱいだった。 すぐにシャワーを浴び、しばらくできなかった部屋の掃除をし、すぐに払わなければいけない支払いがあったので、家に置いていたお金を確認した。 「あれ?お金がない」 不審に思い、エツに尋ねた。 「お前の親と連絡取るのに携帯止まったら困るから、携帯代払うのに使ってしまった」と。でも、10万以上置いていたのに 、とは思ったが、それ以上その場では突っ込めなかった。夜中 、全く眠れず、エツの携帯を勝手に見た。 ワンルームマンションだから、以前からピンクチラシはしょっちゅう入っていた。ただそれを見て呼んだかはわからないが、デリヘルを呼んだ気配があった。巻き髪で暑化粧で派手でいかにも素人と思えないようなオンナが、見たことある布団の上でハダカで腕を縛られている写真。 この部屋に、このベッドで、あのお金を使って... ありえなかった。信じられなくなった。次の日、怒鳴りまくってコウジを追い出した。 親も男も仕事もお金もなくなった。
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