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、たまに会うこともあった。
彼は、ハルキが持っている激しさとは全く無縁の人でおとなしめな感じ、ハルキみたいにガタイはよくない、華奢で少し身長が小さめで、二人のタイプは全く真反対だった。初めての彼氏と3年も激しいというかバイオレンスな付き合いをしてきた私にはコウジの存在はとても新鮮であった。家族にもハルキにもない穏やかなコウジの性格に惹かれ始めた。ハルキとの付き合い方は、好きかどうかもわからず、付き合っていくうちにいいところも悪いところもみつけた感じだった。
コウジをいいと思い始め、ハルキには会いたくなくなってきていた、が、別れを切り出すのには勇気がいった。
絶対殴られると。
でも、ある時ハルキと会った帰り際にその勇気を振り絞って「別れたい、好きな人ができた」と言った。地下鉄の改札近くで。案の定キレられた。大勢の通行人がいる中でボコボコにされた。逆にそれが良かったのかもしれない。人がいっぱいいたから、逃げやすかった。言いたいことだけを伝えて、その場は逃げた。家に帰ってからもハルキからの電話は何度もあったが、私の気持ちは変わらなかった。今までと同じように泣きながらすがってきたが、同じことを繰り返したくない気持ちと、コウジへの気持ちがあったから。
それからはコウジとも遠慮なく連絡ができたし、二人でご飯に行く約束もした。コウジの家の近くの焼き鳥屋さん。
いつもはおとなしいコウジもお酒が入ると意外にも楽しい人で、さらに気持ちが惹かれた。
次の日、シラフのコウジから連絡があった。恥ずかしながらも「付き合ってほしい」と。私もコウジに惹かれていたこともあって喜んで、OKした。
ただ不安なことがもう一つあったのだった
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