【合コン】

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【合コン】

間違いなく私は場違いな所にいる。ここは異世界と言っていいかもしれない。 ここはカラオケ店。友達の沙織に誘われてたまにはカラオケもいいかも、と思い承諾したら・・・。 「この曲超得意だー!!」 「沙織の友達の美都ちゃん可愛いな~」 「へへ、でしょ?でも真也にも感謝してる。女子校暇でさ。こんな風に遊ばないとやってられないの!」 ここは合コン、という場?そんなこと一言も聞いてない。 聞いてたら絶対に来なかった…。 知らないが男の人が3人もいて、名前はとか、連絡先交換迫って来たり、歌に自信があるから聞いて、とか。 「沙織、私こういうのホント無理だから」 「いいじゃん、たまに男の子と遊ぶくらいしても。あ、美都てば一生男作らない気?」 私は小学校から今までずっと女子校で大学も女子大に進む予定。身近な男なんてお父さんしか知らない。 つまり男の人が苦手、どうしていいか分からない。それなのにこんな場所は無理ありすぎだ。きっと沙織に何を言っても聞いてはくれない。それならと財布を出してお金を机に置くとバックを持って立ち上がった。幸い私が座っていたのは入り口に一番近いところ。 「ええー!美都ちゃんどこ行くの!?」 陽介だが洋二だかはっきり名前も覚えてない人に呼び止められたけどそのままドアを開けた。
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