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「どうだ、どうするか決まったか?」
「……うん、とりあえず、俺がどうしたいか考えるよ」
ベッドから体を起こして座り、父さんに向き直って返事をした。
少し、心が軽くなった気がした。学校で起こったことなんて何一つわからない。そんなこと、俺自身が一番よくわかっている。だから知るんだ。いや、俺は知りたい。
「よし、それじゃ宿題頑張れよ」
「げっ!?」
父さんは最後に地雷を踏んで去っていった。そのまま良い話で終わらせてくれれば良かったのにと思ったけど、もしからしたらそれも父さんの気遣いなのかもしれない。
明日は早く学校に登校して、加納を待とう。加納が何時に登校してくるかわからないし、クラスメイト達がずっとべったりしているかもしれない。どうなるかわからないけど、その時は放課後にでもどこかに呼び出させてもらおう。
そう心に決めてベッドから立ち上がり、机に向けて歩いた。本当に急いで宿題を終わらせないと……。
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