天使のドアホン
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無視して睡眠薬に集中する。こんな夜更けに訪ねてくるのが悪いのだ。 だが、執拗にドアホンは鳴らされる。 「あぁ、もう……」 額にヒビが割れそうだ。私のやろうとしていることを邪魔する人は、誰なのだ。 怒りを込めて立ち上がり、ドアの穴から来訪者の姿を覗き込んだ。 「……三春」 そこに立っていたのは、大学時代の友人、中鼻三春だった。
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