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東軍側
家康の陣跡に向かった。
そこは公園みたいになっていた。
合戦の陣と聞くと、ドラマなどでよく見る映像が浮かぶ。背もたれのないパイプ椅子のような小さな椅子に偉い人が座って、その前に地図があって、その地図を囲むように武将が見ている。そして、ひょうたんのような物が先についた棒を持って偉い人が指図をする。
家康の陣も、当時はそんな感じだったのだろうか?
椅子のような物は床几というらしいが、『ここに家康がいました』とされている地点に床几場と書かれている石碑が建っているらしい。
博物館の方に「首実験があった場所だ」と聞いていたので、神妙な気持ちで見つめる。
ひっそりと緑に囲まれて、石に文字が刻まれている。
それをじっと見つめた。
他の石碑とどう違うのだろうか?
あまりにも変哲もないので、それほど長居はできなかった。
それでもがんばってそこを見つめる。
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