作戦

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作戦

振りだしに戻った私は帰りたくないマンションへ帰って行った 足取りが重い 興信所からの写真と カメラは遥に預けた もう何もしたくないが悟られない為に普通にしてなくては成らない 夫が帰宅するのが苦痛で仕方なかった 綾とはずっと付き合ってたのだろうか? 私をバカにしてる 許せない この時には恭子の存在は無くなっていた あんなに腹立たしかったのに (あれ 帰ってたんだ) 夫が帰宅した (うん ごめん何も作ってなくて) (構わないよ 何かあるでしょう) 冷蔵庫の中を探す夫 それさえもイライラする (ね…綾さんとはたまに会ったりするの?) (イヤ?綾も結婚したしね 中々会う機会ないよ 何で?) (親戚だから ほら従兄妹とかならさ 会うのかなって) (………あ これでいいや) 夫は冷蔵庫にあるハムを取り出し食べ始めた (あれ?何だっけ…綾さんの旦那さん確か公務員だったよね?あれ違ったかな?) (何言ってるの?医者だよ 医者!) (あれ?公務員かと 梓と間違えたかな…私 笑) (梓って 以前結婚式に呼ばれた…?) そこまで突っ込むなよ (そうそう) (あ…何か行ったね結婚式) セーフ! (所で何で急に綾話を?) (別に意味はないよ この前見かけたからね 旦那さん?と一緒みたいだったから声掛けなかったけど) (さてと 私先に寝るね 仕事長くやすんだから 明日にそなえなきゃ お休みなさい) (おやすみ)
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