月見酒

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家に戻ると、冬という季節であるという事が嘘のように暖かく、不思議な感覚に捉われながら庭に出る。 「綺麗じゃあ……」 月の光でライトアップされた桜の木は満開になっていた。 「よく二人で花見をしたのぉ」 感慨に耽りながら、酒とお猪口二つと遺骨を抱えて桜の木の下へと移動する。
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