月見酒
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根元に遺骨を置き、その前にお猪口を置いて月幻華を並々と注ぐ。 自分のお猪口にも酒を注ぎ、月を眺め、桜を眺める。 軽い風に舞った花弁がお猪口の中へ。 透き通るお酒は、月の光を反射してなのか、ポワッとした優しい桜色がお猪口全体を覆う。 「風流じゃのぉ」 そう呟いて一気に飲み干す。
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