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メイドのお使い
王国の街の外れにひっそりと立った小屋
3人の男の死体が地下室に放り込まれて死臭が立ちこめている
1人、まだ元気な小太りの男
ガスコンロの前にはフライパンを手にするメイドが居た
まだまだ元気な男は、それでもかなり暴行を受けたらしく鼻はひん曲がっているし歯は何本も折れて顔面は血まみれだ
直径60センチ、高さ1メートル程の縦長の缶を抱っこするような形で有刺鉄線で拘束されている
「……まだ吐く気になりませんか、チンピラにしてはタフですね」
「で、でめぇ……俺を誰だがわがっでんのが?」
「プラガ…王国最大の盗賊組織、サティアンのボス」
メイドは淡々と口にする
「……あなたの胸ポケットに入っていたのは我が主、バルバラ様の行動パターンでした
ユーリちゃんの次は私の命より大切な方がターゲットというわけですね…野良犬風情が……」
「ひっ…」
けして怒鳴らず静かに喋るメイドからは、濃厚な殺気が立ち上る
「……そこに転がってる使い捨て達はすぐあなたのことを吐きましたのに、強情ですわね
さて、野良犬風情には“過ぎた仕事”です
“それを容認したスポンサー”を洗いざらい喋りやがれ、豚」
ガランガラン…真っ赤に熱せられた鉄の塊が缶に投げ込まれる
そのうち、腹や顎に首筋…内股やチ○コは焦げ付くだろう
「……て、てめぇただのメイドじゃねぇな?!」
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