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「さて、王子の様子は皆さんご存知かと思いますわ……一応私が婚約者なのですけれど(笑)」
……あら、平民や下級貴族の方々まで聞き耳立ててらっしゃいますわねｗｗどうぞどうぞご自由になさって
ﾕｰﾘ「……私が、あの方と親しくなったのは暴漢から助けられたからです」
令嬢Ａ「それはまた…なんともありがちな……」
「そこに何も裏がなければシンデレラ(何故かこっちにもある)で終わったのですけれど…
彼女を襲った暴漢達は、雇われていましたのよ…パトロンはミキ・フリエッタ、口利きは盗賊組織サティアン…恋の戦争に使うにはえらく物騒なカードじゃありませんこと？」
令嬢Ｃ「……え？…それでは………」
「はい
お姉さま相手ではかなわないと踏んで、一旦私と恋仲にしてうまくお姉さまを退場させてから私も潰すつもりだった、と私たちは推察しています」
レイラ「なんと愚劣な」ﾜﾅﾜﾅ
今、この場のみんなが同じ思いを持ってくれましたわね…有り難いことですわ
……わたくし達入学してから中庭の真ん中の大きな木の下のベンチをずっと使っているのですけれど
わたくし達…というかわたくしやレイラ様の目が届く範囲に居れば身分で不当な差別を受けませんから、周りのテーブルは平民や下級貴族が固まっていますのよ
わたくし達より遥かに“お喋り”が自由な方々…いゃあこりゃあ噂が凄い勢いで広まりますわねーｗｗまいったまいったｗｗ
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