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「……チッ」
ミキ・フエリッタは、全校生徒が白い目を向けてくることに苛立っていた……ここまで徹底的に批判の矢面に立たされては、王子に泣きながら訴える作戦も使えない
早く…早くこれを捨てなければ……バルバラ曰わく「エロマンガの女スパイww」な、胸元に隠した通信魔道具
めったな場所では捨てられない…もし誰かに捨てるところを見られたら
もし拾われたらどうする?…自問自答が彼女を追い詰める
……この世界に指紋による捜査などないので、大きな川にでもブン投げてしらばっくれれば実際はどうにでもなるのだが…追いつめられた彼女はそこまで頭が回らなかった
「……しかし“あのクソみたいな筋書き”の後ろにはこんな陰謀がありましたのね…」
わたくしが追放されたあと…ユーリちゃんは下級貴族でしたから、多分“お手軽な”方法で潰されてしまうでしょう
多分、またチンピラを雇って慰み物からの殺害とかだろうね
あら嫌だ、廊下でバッタリですわ…まあわたくし独りじゃありませんけれど
……そっちも王子(笑)と片耳DQNが居ますわね……というかわたくし一応婚約者wwなのに会話ロクにしてねぇww
「……あら、ごきげんよう」
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