転入生は勇者

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「……ブッ 私達と普通に会話する人間がいるなんてねぇ」 「言葉が通じたんですから、話しかけますわよ 貴女は少なくともそこでモザイク必須になってる男より話ができる方のようですし」 この世界の人々にとって魔族は……まあ、日本人から見たイスラム過激派テロ組織みたいな感覚ですわね 怖いけど干渉はまずないから…まあ日常には関係ないかな、みたいな 「わたしはぁただ警告しにきただけよぉ?」 「……警告…?」 うーんと、と一呼吸置いてから話始めるエルザ わたくし以外は息を飲んで聞いている 「まずねぇ… 魔界…私達の故郷は地上界、つまり此処には不干渉よ ただ魔国の在り方は魔王に一任されているのよ…で、高齢になった現魔王様から代替わりする時期が来てたんだけど 私達魔族にもあなた達と同じように派閥があるのよ 具体的には穏健派とタカ派ね…あなた達人間に対しての」 「あ、今までの魔王様は穏健派だったというわけですわね?」 「当たりよぉ あ、私は穏健派だからそんなに警戒しないでねぇ?」 そりゃ無理だと思いますww 「でねぇ…魔王の地位は実力によって決まるんだけど……後継者がタカ派なのよ ついでに言えば穏健派だったもう一人の魔王候補……私の兄は決闘に敗れて今重体なの その兄が人間の王に魔国の事態を伝えて、と言うからこうして来たのよ」 おうふ…戦争になりますわね
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