第四章 秘伝の能力の秘密

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 ―――これから、どうなっていくんだろう?  ふと、現実に戻る時。  嫌な予感はさらに濃度を上げて私の目の前を紫に染めている。  暗い紫のフィルター越しに見える未来で、白いドレスを着た私が傍若無人な最低男と共に赤いカーペットの上を歩いている。  なぜ?  なんのビジョンなの?  晴馬がいない。  そこには、居て欲しい人が居ない。  そんなの、いや!!!    晴馬の姿を探して、私の魂は彷徨っている。  石の階段を下りていくと、大きな空間に出た。  中央に円を描く細長い石が五つ置かれている。  ―――石櫃。  ―――――お墓?  その一つの蓋がほんの少しだけずれていた。中身を確かめるように、恐る恐る覗きにいくと、誰かの亡骸が横たわっているのがわかる。  黒髪、細い顎、長い首。  ――― 嗚呼、そんな ――――――  その蓋を目いっぱいの力で押しやった。  白い着物を着て眠っているのは―――――――  
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