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森からやってくる見えないものたちの訪問は、小学生の時が一番凄かった。
まずベッドで寝ようとすると、子供部屋は一軒家の二階だったので、屋根裏でバキバキ、ピシピシ音がする。
机の上のエンピツや消しゴムが転がったり、椅子がキコキコいったり、耳がキーンとしてくると金縛になったり、ドアが開いてないのにバタンと音がしたり、階段に誰もいないのに何かの気配がしたり、そらもう超常現象のオンパレードだ。
こうなると夜もおちおち眠れないし、とにかく訳が分からなくて怖い、挙句の果てには眠っていたのに、一階に寝ている両親の所に姿をだして「寝なさい」と言われて戻ったらしい。(本人は全く覚えていない)
いやいや色々あった。
だから私は色々考えた。
まず、寝る前に爆笑漫画を読んで大笑いしてから眠ってみる。
──最初の数日は良かったがそのうちやっぱり色々起き始めた。
次に電気を付けっぱなしにして寝てみる。
──ラップ音は少なくなったが、キーンという耳なりと金縛はなくならない。
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