彼の一声

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初めて声を聞いたのは、新歓のアナウンスだった。 優しい低音の言葉はすんなりと身体に入り込み、どんな人が話しているんだろうとドキドキして。 体育館の壇上に目を向けると、想像した通りの顔があった。 この人の傍にいることが出来たら、絶対に楽しい学校生活になる。漠然とそう思った。
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