四年後

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「何で、何でみーちゃんは死ななきゃいけなかったのかな」くーが言い終わるとさーちゃんがそう言った。 「四年間考えた末の結論だけど、犯罪者扱いを受けていることに耐えられなかったのだと思う。それで、自殺しようと思い、あんなことをしたんだろう」 「こんな質問するのは、くーを責めている気がするけど、みーちゃんを死なせない方法ってあったのかな」 「それは気にしないで。檻の中にいるときにそんなこと考えてまくってもう吹っ切れたから」そして、くーは一呼吸おいてから、こう話した。 「多分、どんな方法を使ったとしても自殺したと思う。精神的に追い込まれていたように見えたからね。あれは閉鎖病棟に入れても無理な気がするし」 「…人ってなんでここまで弱くなっちゃうんだろうね」 「さあ、みーちゃんのことは私にはわからない。でも、これもまた獄中で考えたことだけど、人は二種類に分類出来ると思う。絶望から立ち直れる人とそうでない人に」 「じゃあくーは前者で、みーちゃんは後者だって言いたいの?」 「まあそうなっちゃうな」 「あと一つ質問だけど、絶望から立ち直る方法はあるのかな」 「…今まで起きた出来事を全て受け入れることだと思う」 「…そっか」 「それと、なんでさーちゃんはこんな質問をしたの?」     
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