203人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「あっ……ん、あ」
撫でるように触る智孝の指が濡れる。下着は既に隠すという役割を果たせず、彼女から溢れる印によって、指先だけでも感じ取れるほどに輪郭をくっきりと表していた。触れた瞬間冷たかった布は、また温かく湿っていく。
「あ!」
下着の中へ滑り込ませた智孝の指を、何の抵抗もなくするりと飲み込んだ。初めての感覚に、有羽は声を上げると共にびくりと体を震わせた。
「痛いのか?」
その反応を見て心配そうに問いかける智孝に、有羽は首を横に振って答えた。
「ううん。びっくりしただけ」
それを聞いて安心した智孝は探るように指を動かした。有羽の中は、温かく、柔らかく、そしてとろけていた。
「ん、あ……あっ、ん」
動きに合わせるように声が漏れ、有羽は智孝の首に腕を回してしがみついた。続けられる甘い刺激に、有羽は小さく彼を呼ぶ。
「……ちゃん、どうしよう」
最初のコメントを投稿しよう!