5人が本棚に入れています
本棚に追加
千「…あなたの父親…廣野行高(ゆきたか)さんは、
詐欺師に騙されて、多額の借金を背負っていたらしいの。
それで絶望してどうしようもなくなったのか…。
心中という手段を選んだ…。」
……死んで当然だ。あんな人達…。
だけど…これからどうしたらいいんだろう…。
『…私…これからどうしたらいいですか?』
何で、見ず知らずのこの人に聞いたんだろう。
もう、誰でもいい。
なんでもいいから、答えてほしい。
千「…あなた、4月から高校2年生?」
『え…?あ…はい…。』
千「なら、あたしの娘と一緒ね。
…翼町っていう所に、あたしの家族が住んでるの。
ちょっと、あたしの頼み、聞いてくれるかしら?」
『頼み…ですか?』
最初のコメントを投稿しよう!