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いずみさんは何かに怯えているようでした。否、何かではありませんね。芦屋道満、その人に明らかな恐怖を感じ取っている。
「私と殿下がやられてしまえば、珠ちゃんを護れるのはいずみさんだけです。ですから、お願いします。」
「や、やられて!? アンタ達ほんとうに死ぬつもりなの!? 芦屋はともかく、こいつ一人ならアタシと梅子でかかれば、なんとか」
「芦屋某は私と母を二人きりにするために今襲撃を止めている。それを反故にすれば、どうなるか。」
私が言うと、いずみさんは無い唾を飲みます。
「私と母を二人きりにさせてください。いずみさん。それから、後は頼みます。」
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