◎第1章 緑髪のラプンツェル

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 仁彦を《殿下》と呼ぶ梅子は、飄々とした表情で首を傾げる。  仁彦が汗だくなのに対して、汗ひとつかいていない。顔も白く、酒を飲んだように赤らんだ仁彦とは対照的だ。 「お前が、そんな考え方しか出来ないからだ!」 「はぁ」  仁彦は、自分がどうにかしてやらねばと思う。  この梅子という人間は、どこかおかしい。 「殿下はあの老いぼれが私を殺そうとしているとおっしゃいました。ならば殺される前に殺してしまえば良い話ではないですか?」 -
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