奇病

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奇病

夜更け過ぎに目が覚める。 窓から見える細い月は、私を見て何を思うだろう? 背中……肩甲骨あたりに形容し難い淡い感覚。 これは夢ではないとそれは告げる。 アゲハ蝶の様な羽根がふわりと舞う。 今夜もひと回り大きくなったような気がする。 あぁ、また夜が明けたら花の涙を飲まなくては……。
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