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翌日もまた、湊人たちは橋本家にいた。
事情聴取、とりわけ二人の子どもに話を聞くためである。
彼らはまず始めに、娘の夏菜に話を聞くことになった。
夏菜は二十三歳、美術大学に通う大学生である。
専攻は絵画らしく、父の和雅とは大学卒業後の進路について衝突していたと自分でも語っている。
「特に、彫刻はやりたくないんです。私は……」
夏菜はそう言うと湊人たちから、目をそらしたのだった。
そしてなぜか、時々ボールペンを睨むように見ていたのが気になった。
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