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不意に言葉を切った湊人に、翔大が視線を投げかけて続きを促す。
「もし野村が犯人だったとして、その犯行動機が謎なんだよな。下谷の話では、二人の関係は良好だったそうじゃないか」
色々呟きながら、湊人は片づけを始める。
「湊人、どこに行くの? まだ終わってないよ」
「一足先に戻って、下谷に詳しい話を聞くことになっている。……すまないが、ここは任せた」
頷いて、遊星と翔大は作業を続ける。
湊人はタクシーを拾って警視庁に戻り、下谷の元へと急いだ。
「下谷、来たぞ」
一課の扉を開くと、小晴は笑顔で湊人を出迎える。
「待ってました。資料を渡しますので、少々お待ちください」
小晴はてきぱきと作業をして、すぐに湊人に資料の束を渡した。
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