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布井は苦笑いを浮かべて、そのプラスチックの箱を差し出す。
「まったく、相変わらずの子供舌だな。大人にもなって、みたらし団子にうつつを抜かすとはな」
「最近、ずっと捜査に出てるからですよ。ちょっと疲れてるんですかね」
布井は眉間にしわを寄せて、湊人の顔色を見る。
「確かに、少し顔色が悪いな。休暇の手続きをしておく」
「いや、いいですよ。先にこの事件を解決しないと。それじゃあ、行ってきます」
湊人はみたらし団子を抱えたまま、部屋を後にした。
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