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昼下がりの車の中で、三人は話していた。
ハンドルを握る湊人、軽食を頬張る遊星、後ろでスマホをいじる翔大。
「念のために確認しておこう。被害者は有名な彫刻家、橋本和雅。
和雅は自宅のアトリエで殺害されているのが、和雅の奥さんである冬実によって発見された。
凶器は、遺体の近くに転がっていた彫刻刀だと判明している。そして」
湊人は資料を一切見ずに、つらつらと述べる。
「現場は荒らされていた――まるで強盗でも入ったみたいに、やろ」
翔大が湊人の言葉を引き継いで、スマホから目を離さずに言う。
「そうだが……。翔大、一体何を見てるんだ」
「今流行の、SNSっちゅうやつやで。湊人もやりぃや」
「残念だが興味は無い。ほら、着いたぞ
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