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今日の給食は俺の楽しみにしていた唐揚げだ。
「いただきます!」
そう言って一口目に唐揚げを頬張ると、香ばしいいい香りが口の中に広がる。
(生きててよかった…!)
そう思いながら唐揚げをゆっくり味わっていると、もう時間が終わっていて、チャイムがなっていた。
あとちょっとだから食べよう。残すのはもったいない。
すると、食器を片付けようとする笹田が目に入った。
笹田は俺の席の前で止まり、俺の頭に手をぽん、と置いてきた。
びっくりして、笹田の方を見ると、笹田は無言でにこ、と笑って行ってしまった。
せめてなんか言ってくれよ。
心臓がどく、と大きく脈打つのが聞こえたのは、多分気のせいだと思う。
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