な・ん・の・み

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な・ん・の・み

それ、ま・つ・の・み 今の私。 それは、 忘れかけていた。憧れ。清み渡る風。 はかない、想いを、誰にも、言えなくて、、 誰とも 違う、自分に戸惑いながら、、 若さに、溺れていた。あの日、、、 自由に、笑って、弾けていた。わたあめ。 あの時。 あれは、奇跡。うつろ、うわべ。 キレイな、白い肌の、白きファンデーション、 余計にきれいに見せていた、 青い空の 入道雲。 タンポポと、さくら。 雨にぬれる、青色と紫色の あじさい。 どれも、その時だけ。きれいでしょ? 一瞬で、強い風の様に 吹き抜けるでしょ? 遊んでばかりでは、大人で いられないでしょ? 働くことは、生きる事。 お金のない私は、辛くても、働きますよ。 いくえにも、年を重ねると。 若さは、なくなるからね。 うかつには、笑えなくなるよ。 松の実は、重なってる事知ってる? うろこみたいに。薄い、種が。かさのうろこの 中に、一枚づつ。あるんだ。 それが。暑さを感じると、うろこみたいな かさが開いて、薄い種がヒラヒラ飛ぶんだ、 暑さを感じると。だよ。
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