近づけない先輩との距離

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「それより凛ちゃん。なんだか前よりお肌荒れてるんじゃない?化粧ちゃんと綺麗に落として、化粧水と美容液と乳液ちゃんと付けてる?今のうちにしておかないと、二十代を過ぎたらすぐシミとかになっちゃうわよ?」 「……はい」 「あ、それとね。よかったら今度の日曜日、ケーキバイキング一緒に行かない?ここ最近オープンしたらしくて」 「先輩」 「ん?」 「私は、今の先輩が分かりません」 「え?」 違う。 「昔は喧嘩が強くて、一匹狼みたいなところがかっこよかったのに!!」 本当はそんな事、思ってないのに。 「あっ……いや。ちがっ、私……」 咄嗟に口を塞いでも、もう溢れてしまったグチャグチャの感情は、既に先輩を傷つけてしまっていた。 「ごめんね」
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