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小さい頃は、みんなが思っていただろう。
『大人』になったら、好きなものが死ぬほど食べれると夢見心地な日々を過ごしていた。
私の小さなちいさな願いを叶えたいと見つけたお店に向かっています。
忘れられないあの味……。
「ママ、これ買って!!」
「昨日、買ったばかりじゃない」
「すぐ食べちゃうもん!」
スーパーに行くたびに、私はお気に入りのお菓子やアイスをお母さんに駄々をこねています。
今日は、特にお気に入りの果物型カップのアイスクリームです。メロンだったり、りんごだったり、オレンジだったりと様々なくだものがあります。
私は、特に『メロン』が好きでした。
* * *
「ユミ、またそれたべてるの?」
「うん。美味しいもん」
小学生になっても、お気に入りの駄菓子屋さんへお小遣いをもって、友達と一緒に買いにいき、公園のベンチでお菓子をシェアするのが日課だ。
「私は、『りんご』派だね」
「えー『メロン』だよ」
「俺は、『メロン』に1票」
公園にいる他の子達でも選挙がはじまるくらいブームになっていたアイスクリームです。
* * *
「最近、みつからないな」
「ん?何か、探してるの?」
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