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「改めまして、私はメーラ。世界の意志が生んだ聖ドールの一つ。そして貴女の肉体を守り、貴女に力を与え、貴女と共に《白銀のオリザ》を探す旅の友。」
りんごにはその姿があまりにも綺麗に見え、見つめるようにぼうっとしてしまった。
「……どうしたの?そのキョトンとした寝ぼけ顔、みっともないわ?」
トンッと靴の踵を鳴らしメーラは窓辺からベッドのまんなかへ、りんごの膝の上に飛び移った。
「寝癖もひどいわね?」
「メーラ…!…夢じゃ…ないんだね…。」
確かに少しの重みを感じ、少し目線を下げ、抱きかかえられるくらいの身長の小さなメーラと視線を合わせる。
「夢じゃないわ。やっぱり夢だったらよかったわよね。」
「…そう、だね…。」
「でも、りんごは一つの命と沢山の心を守ったのよ。誇るべきだわ。それでもその代償はもちろん、あるのだけれど」
真っ直ぐな強い瞳でメーラはそう言いながら、りんごの左手の指環にそっと触れた。
「メーラ…?」
「貴女は仮初めの肉体、命と一緒に、役割を与えられたの。」
その小さな手指の隙間から、小指を飾る柘榴石の指環から、キラキラと光がこぼれ出した。
「我、汝に生み出されしもの。汝の慈悲、汝の意志。その力を乞う。輝け、輝け、輝け。気高き魂をいしずえに―!!」
「メーラ!?これ………!?」
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