第1章

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どれくらいの時間がたったのだろう… そして、修真は大きく深呼吸をして「わかったよ。今のお前の気持ち、受け止めるよ。納得も理解もできないけどな。今はお互い、それぞれの道を歩んでみよう。夢を叶える為に頑張ろう。そして、もし、30才になった時お互いまだ一人で、心にお互いがまだいたらここで会おう。」と言った。あき枝は、修真の言葉に驚いていた。 「もうそろそろそっちを向かしてくれない?」と言う修真にあき枝は、はっとしてつかんでいた修真の制服のすそを離した。 修真はあき枝の顔を見て、「ちゃんと約束しよう!」と言って小指を出した。 「ほら!」修真は泣いているあき枝の顔の前に小指を近づけた。 なかなか小指を出さないあき枝の手を持って「ほら!」ともう一度言うとあき枝は泣きながら、小指を出した。 からめた小指に桜の花びらが落ちた…
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