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由佳理は、30歳OL。いつも残業して疲れて帰ってきてヘトヘトである。
眠くなり、ベットの中に入って寝ていると何やら奇妙な夢をみてしまう。同僚の沢井が電車の中で痴漢行為をして捕まってしまう。
由佳理は、会社の営業部に入ると、周囲がざわついていたので、同僚に尋ねると沢井が昨日電車で痴漢行為をしたために警察に捕まってしまったという。
由佳理は驚いた。夢が現実になってしまってショックを受けた。
仕事を終え、帰宅すると急に眠くなってうとうとしてしまう。また、夢をみていた。今度は、行きつけの小料理屋が火事になってしまう夢。ちょうど買い出しに出掛けていた女将の緑は無事だったが、無くなってしまったお店の前で緑は大泣きしていた。
パッと目が覚めた由佳理は胸騒ぎがして外に飛び出して、小料理屋のほうへ駆け出した。消防車がサイレンを鳴らして走っていた。由佳理が到着するとやはり、小料理屋が赤々と燃えていて、そのそばで落胆している緑の姿を目撃した。
由佳理は緑に声をかけた。
「由佳理ちゃん、私のお店燃えちゃった!せっかく売り上げも上がってきて起動に乗ってきた時なのに悲しいわ」
「大丈夫よ、また一から出直せばいいじゃない。緑さんが無事で良かった!」
どうやら、原因は、鍋の空焚きだったらしい。
数週間後、また、夢をみた。恋人が別の女性と腕を組んでマンションの中に入って行くシーンである。
由佳理は、パッと飛び上がり、不安に怯えていた。
「まさか、これ、予知夢?」
由佳理は、彼のマンションに車で向かった。フロントガラスから、見たことがない若い女性とマンションに入ろうとしていた。由佳理は車から降りて二人をひき止めた。
「これってどういうこと?」
「彼女、終電乗り遅れちゃって泊まるとこないから泊めてあげようと思って」
由佳理は彼に平手打ちを食らわして、その場を去った。
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