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何が何だかさっぱりわからない。 塚原は混乱した。 自分が被害者? 一体何がどうなってるんだ?? 塚原は越前屋の顔を絶句したまま凝視した。 何食わぬ顔をした越前屋は、不思議そうな表情を浮かべるばかりだ。 「あの、あの、私が被害者ですか??」 「そうですよ。あなたが今日の朝、F公園の階段を通っているなら、あなたが被害者ですよ。証言も有力なのがありますから」 越前屋はさも当たり前のことを言うように、あっさりそう言った。 「あの、それはどういう? どういうことなんでしょうか?」 さっぱりわからん! 「どういうも何も、今日の朝、あの階段でナイフによる殺傷事件があり、そこにいた男性が揉み合った末、刺されて転倒したようなのです」 「はい、それはわかってます!」 「いや、だから、その後犯人も揉み合ったはずみで転倒し、階段下まで落下しました。 犯人は落下によってかなり出血し、そのまま気絶したようですが、しばらくして気がついて目を覚ましたら、階段に倒れているはずの被害者が消えていたのです」 「ええっ?!」     
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