夢の中で

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山小屋も高い木もないお花畑をウロついてるうちに、岩場の方へ向かっていた。いつのまにか、礫岩ばかりの山肌の中にいる。そのうちに浮石を踏んだ私は、そのまま滑落してしまった。どんどん落ちていく私は、これで終わりだと思った。 100メートルほど滑り落ちたはずなのに、何故か意識がある。気がついた私は、辺りを見渡した。しかし、そこは山ではない。私は、砂浜の砂の上にいる。 海岸の砂浜で寝そべっていた私は、体を起こした。打撲傷はどこにもない。骨折どころか、体がピンピンしている。さっきまで高原にいたはずなのに、どうやって海岸まで来たのかわからない。私は、その砂浜を歩くことにした。 しかし、そこは単なる海水浴場ではないらしい。そもそも、海水浴を楽しむよりも、海岸を覆っている砂丘が目的で来る観光客が多いようだ。それならここは鳥取砂丘なのか?と思ったが、回りの人は外国人ばかりだ。 ターバンを巻いた男ばかりあちこちでテントを張って、そこで休んでる。コーヒーを飲みながら、男たちで何やら言っている。男たちが何を言ってるのか、私にはチンプンカンプンである。私のことを卑猥な言葉で噂しても、それだとわからない言語ではどうにもならない。 しかし、私がテントのそばに立っても私には気づかない。私を透明人間として扱ってる男たちが何を考えてるのか判断のしようがない。     
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