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人が集まっている界隈を出ると大きな木があるので、その木の下で寝ることにした。一休みした私は、またそこから歩き出した。
私は、いつのまにか広いパンパへ行く道を歩いていた。そのうちに日が暮れて、たちまち星空になった。私は、南十字星を頼りに歩いている。そのうちに何か動物が吠える声が聞こえる。それは、足音と共にこっちへ近づいてくる。何だろうと思って振り返ると、ピューマがこっちへ狙いを定めている。私は逃げようとしたが、所詮人間の足では無理だ。そして、ピューマがこっちへ飛びかかってきた。もうこれで終わりだと思った私は、ここで気を失った。
しばらくして気がついた私は、氷雪地帯にいた。険しい山岳に氷河が覆いかぶさる。行けども行けども氷河ばかりある。太陽の動きで、自分が南半球にいることがわかる。日が暮れて、夜空を見上げれば南十字星がより高い高度で輝いている。
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