夢の中で

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どうやら私は、アンデス山脈南部にいるようだ。どうせパタゴニアにいるなら、パンパの方がマシだ。よりによって、何で氷河がある山岳地帯にいるのか訳がわからない。氷河の上で眠るわけにはいかないので、とにかくそこから出ることにした。しかし、氷河は動いているからそう簡単にはいかない。そのうちに私は、クレバスに足を踏み入れてそのまま落下した。これで終わりだと思った私は、また気を失った。 気がついたら、私は真っ白な平原に立っていた。足下にある白い物質は雪ではない。舐めると塩っぱいので、岩塩に違いない。そのうちに日が昇ってきた。そしてどんどん気温が上がり、たちまち灼熱化した。どうやら、私はデスバレーにいるらしい。パタゴニアからどうやってアメリカ合衆国カリフォルニア州へ来たのか私にはわからない。私は、暑さのために熱中症にかかり、そこで倒れた。今度こそ御陀仏かと思った私は、また気を失った。 気づいたら、塩湖に来ていた。なんだか乾燥して、空気も薄い。どこを見ても、真っ白な平原である。足下の白い物質は岩塩である。これを切り出したら、岩塩の家ができる。太陽の動きや星の位置で、南半球にいることがわかる。 高度が高くてしかも南半球の塩湖ということは、ここはボリビアであるようだ。私がいるのはどの湖なのかはわからないが、かの有名なウユニ塩湖かその近辺であるらしい。 私は、その塩の大地を歩くことにした。しかし、人間の足では到底岸辺にもたどり着けない。疲れたら塩を舐めて休み、疲れが取れるとまた歩くのだ。     
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