第3話 : 教えてください、黒木部長

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夜、室内に残っているのは残業をする私達2人だけ。 黙々と作業を進めながら、たまに少し会話をするくらい。 部長は室内を出たり入ったりとかなり忙しそうにしている。 「黒木部長、明日と明後日の会議資料の分デスクに置いておきますね」 「ああ、本当に助かった。この仕事が終わったらどこか飲みに行かないか」 うっそ!黒木部長から初めてのお誘い! 運が良い事に今日の私は何も予定が入っていない! 「はい!是非!」 目を輝かせ身を乗り出して答えた私に彼は小さく微笑み、整理されたファイルを倉庫へと持って行った。
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