マイノリティ・クレーム

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小綬鶏が嘶く五の日 吾子の手引いて陽の下歩けば 異臭を纏う黒い軍靴が音を立てずに()きだす だけれど 装うことなく聖女のミサに集えば 蔑みの誉れを囁かれる 私は男だ 私は愚者ではない 活力漲る牡どもよ 鬱憤飲する牝どもよ どうか私の立つこの地上を あなたの眼で溶かさないで
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