29人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
私は、慌てて顔を上げて前を向くと
棗先輩は、立ち止まり振り向いてくれていた。
棗先輩……?
「いつもなら、嫌がっても後ろに
くっついて来るのに今日は、来ないのか?」
そう言ってくれた。
そ、それって……。
心臓がドキッとさらに大きく高鳴った。
「行きます!!」
私は、慌てて棗先輩のもとに
駆け寄った。
いつもクールな先輩だけど
ちゃんと私のことを見ていてくれたんだ。
そう思ったら嬉しかった。
「あのね……先輩。大好き!!」
「……知ってる」
棗先輩は、クスッと静かに笑ってくれた。
本当だよ?先輩。
私の恋は、今日も猛アタック中だ。
END。
最初のコメントを投稿しよう!